兵庫の高校野球 過去10年実績からみる夏季大会の特徴

高校野球 実績

甲子園の地元である兵庫県の夏の高校野球、2010年から2019年までの10年間の大会実績をまとめてみました。

年度別実績

優 勝 準優勝 ベスト4 ベスト8
第101回 明石商 神戸国際大付 育英 高砂 姫路南 小野 加古川西
第100回(東) 報徳学園 市尼崎 神戸国際大付 村野工 須磨翔風 兵庫工 西宮東 長田
第100回(西) 明石商 姫路工 小野 東播工 三田西陵 加古川東 洲本
第99回 神戸国際大付 明石商 滝川二 報徳学園 関西学院 市川 市西宮 育英
第98回 市尼崎 明石商 神港学園 明石南 報徳学園 神戸国際大付 市川
第97回 滝川二 明石商 神戸国際大付 西脇 須磨翔風 津名 須磨友が丘 報徳学園
第96回 神戸国際大付 三田松聖 関西学院 明石商 市西宮 滝川 加古川北
第95回 西脇工 東洋大姫路 報徳学園 育英 明石商 武庫荘総合 市尼崎 六甲アイランド
第94回 滝川二 加古川北 関西学院 報徳学園 明石商 長田 尼崎双星・産・東
第93回 東洋大姫路 加古川北 川西緑台 神戸国際大付 明石商 須磨東 報徳学園
第92回 報徳学園 市川 神戸国際大付 神港学園 明石商 市神港 長田 伊丹西

明石商業・・優勝2回、準優勝3回、ベスト8-5回

報徳学園・・優勝2回、ベスト4-3回、ベスト8-3回

神戸国際大付属・・優勝2回、準優勝1回、ベスト4-4回、ベスト8-1回

市立尼崎・・優勝1回、準優勝1回

滝川第二・・優勝2回、ベスト4-1回

西脇工業・・優勝1回

東洋大姫路・・優勝1回、準優勝1回

考察

この10年間の明石商業の躍進は目覚ましいものがあります。

2007年狭間監督就任、野球部強化開始。ベスト8まで勝ちあがるも、それ以上なかなか勝ちきれず、5年連続ベスト8。これ以上は無理ではないかと囁かれるなか、次は3年連続準優勝と大きな壁に。

しかし、第100回記念大会でとうとう甲子園出場を果たすと、選抜も合わせ3期連続出場と勢いが止まらなくなりました。2019年の秋季近畿大会もベスト8であり、4期連続出場が濃厚となっています。

至近では、神戸国際大付属、滝川第二、報徳学園といったあたりが追いかける展開となっています。

高校別実績

次に高校別実績を見てみます。あえてベスト16以上まで広げてのデータとしました。

高校名 優勝 準優勝 ベスト4 ベスト8 ベスト16 合計
明石商 2 3 0 5 0 10
神戸国際大付 2 1 4 1 1 9
報徳学園 2 0 3 3 1 9
滝川二 2 0 1 0 3 6
市尼崎 1 1 0 1 3 6
東洋大姫路 1 1 0 0 2 4
西脇工 1 0 0 0 3 4
加古川北 0 2 0 1 1 4
市川 0 1 0 2 3 6
三田松聖 0 1 0 0 3 4
姫路工 0 1 0 0 1 2
0 0 2 4 3 9
関西学院 0 0 2 1 2 5
育英 0 0 2 1 1 4
神港学園 0 0 2 0 4 6
小野 0 0 1 1 1 3
高砂 0 0 1 0 1 2
東播工業 0 0 1 0 1 2
西脇 0 0 1 0 0 1
川西緑台 0 0 1 0 0 1
村野工 0 0 1 0 0 1
長田 0 0 0 3 0 3
須磨翔風 0 0 0 2 2 4
市西宮 0 0 0 2 0 2
姫路南 0 0 0 1 4 5
武庫荘総合 0 0 0 1 3 4
加古川東 0 0 0 1 2 3
津名 0 0 0 1 2 3
加古川西 0 0 0 1 1 2
西宮東 0 0 0 1 1 2
滝川 0 0 0 1 1 2
伊丹西 0 0 0 1 0 1
三田西陵 0 0 0 1 0 1
市神港 0 0 0 1 0 1
洲本 0 0 0 1 0 1
須磨東 0 0 0 1 0 1
須磨友が丘 0 0 0 1 0 1
尼崎双星・産・東 0 0 0 1 0 1
兵庫工 0 0 0 1 0 1
明石南 0 0 0 1 0 1
六甲アイランド 0 0 0 1 0 1
北須磨 0 0 0 0 3 3
東播磨 0 0 0 0 2 2
豊岡 0 0 0 0 2 2
県立伊丹 0 0 0 0 2 2
伊川谷北 0 0 0 0 1 1
甲南 0 0 0 0 1 1
佐用 0 0 0 0 1 1
三木北 0 0 0 0 1 1
市立神港 0 0 0 0 1 1
市立西宮 0 0 0 0 1 1
松陽 0 0 0 0 1 1
飾磨 0 0 0 0 1 1
飾磨工業 0 0 0 0 1 1
神戸弘陵 0 0 0 0 1 1
神戸高専 0 0 0 0 1 1
神戸北 0 0 0 0 1 1
仁川学院 0 0 0 0 1 1
星稜 0 0 0 0 1 1
西宮今津 0 0 0 0 1 1
赤穂 0 0 0 0 1 1
相生 0 0 0 0 1 1
尼崎工業 0 0 0 0 1 1
尼崎北 0 0 0 0 1 1
柏原 0 0 0 0 1 1
姫路西 0 0 0 0 1 1
姫路東 0 0 0 0 1 1
福崎 0 0 0 0 1 1
兵庫商業 0 0 0 0 1 1
北条 0 0 0 0 1 1
科学技術 0 0 0 0 1 1
東播工業 0 0 0 0 1 1
須磨学園 0 0 0 0 1 1
篠山産業 0 0 0 0 1 1

考察

兵庫県では春季大会の成績により、シード校を16ブロックに分けるため、一般的にはまずベスト16まで勝ち上がることができれば、最低限の燃焼かと思います。

強豪校にすれば、とりあえず予選突破になりますが、通高校にすれば、ブロック優勝の価値があります。

兵庫の高校野球の醍醐味は公立高校の台頭です。

体育科のある市立尼崎は、第98回大会の優勝に続き、第100回大会の準優勝と公立のトップに君臨しています。同様に体育科があり、2018年ドラフト1位指名選手2名の母校である社は10年間で9度ベスト16以上を果たしていますが、ベスト4の壁に阻まれています。

西脇工業は駅伝全国大会常連として知られていますが、その風土をもとに現在では、高校野球を第95回大会の優勝をはじめ常に上位進出を果たしています。

2011年選抜ベスト8と活躍した加古川北は至近5年間では上位進出がなくなってしまいました。福村監督の転勤を機に低迷となりますが、赴任先の東播磨が、ベスト16を2度達成しており、今後に期待がもてます。

21世紀枠で選抜出場した長田高校や加古川東、小野高校といった高偏差値高校もベスト16以上に複数回進出しています。

まさにベスト4、8までは、どこがあがってくるかわからない面白さがあります。一方で10年間で一度もベスト16以上にあがれていない高校は、野球を頑張りたい人にとっては厳しい環境であるといえます。

最後に

いかがでしたでしょうか?

兵庫高校野球の夏の大会の実績でした。野球の技術というのは、個々人の才能であったり努力ですが、試合というのは、監督の采配であったり、チーム力、学校の方針が大きく影響します。3年間頑張って、夏の大会初戦敗退では、非常にさみしいものがあります

プロ野球を目指す人も、野球生活最後の方も悔いのない選択をしていただくために、参考にしただければ幸いです。

 


 

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