目次
はじめに
友達と一緒に少年野球をはじめたい! 息子にプロ野球選手を目指してほしい!
さまざまな理由で少年野球をはじめたところ、噂に聞いてはいたけど思った以上に親が大変で。。。
私の息子達は無事??大学野球まで終了しましたが、そんな中、父親としてさまざまなトラブルを体験してきました。ここでは、実際に経験したり見聞きしたトラブル事例から、私なりの対処法をまとめました。
野球少年の親御さんへの少しでも参考になればと思います!
力の入れ方の違いによるトラブル
特に少年野球で発生しやすいトラブルです。
親の思いはさまざまで、分類としてみると・・
- 自分が野球をしていたので、できればプロ野球選手に育て上げたい!
- 自分があまりスポーツが得意でなかったので、ボチボチやってくれればいい。
- 仕事もあるし、子供が自発的にやってくれればいい。
そもそも、みんな親の思いはバラバラなんですね。親の方もはじめての経験であり、まだまだ若干30代。親としては小学生なんです。
少年野球チームの分類としては、大きく分けてこんなかんじでしょう。
- マクドナルドカップなどの全国大会を目指す強豪チーム
- 地域の子供会活動とのバランスを考えてボチボチやる地域密着チーム
- 上記のどっちつかずの中途半端なチーム
力の入れ方が監督、コーチ、チームメイトの父母、家庭内すべての思いが一致するのは難しいかもしれません。
しかし、地元の小学校で練習していて、友達もいるからといった理由などで安易にチームを選択すると、考え方の違いからトラブルになりやすくなります。もっとしっかり野球をやらせてあげたいのに、ボチボチやっていたり、その逆であったりします。
子供の野球に口をだすなんて・・とは、絶対になりません。ほとんどのチームが、とてつもなく協力が必要です。仕事で協力できない場合は、そういったチームを選ばないと、結局子供の居場所がなくなってしまいます。
トラブル防止の観点から、安易にチームを決めずに子供だけでなく家族の意向に沿ったチーム選びが最も重要と言えます。
また、はじめてから思いが変わってくることも多く
- 以外と息子が上手で力が入ってきた
- 思っていたより、活躍ができず試合にもでれないので、つまらなくなってきた。
と、はじめたての頃から子供の成長を見ていると、思いが強くなったり弱くなったり変化していきます。
しかし、なるべくチームを移籍するのはおススメしません。
チーム移籍時のデメリットとして
- 息子さん自身の思いを考える必要がある。
- 同リーグへの移籍ができない。
- 元のチームの人からは絶対に悪く言われる。
こんな感じでしょうか。
実際には少年野球チームを移籍する人は、星の数ほどいます。私もその経験者です。
そのまま残ると必ず後悔すると考えて移籍、結果非常に良かったと思います。
しかし、上記のようなデメリットもあるから、最も良いのは最初にじっくりと検討し、条件がピッタリのチームにはいることでしょう!
対処法
- チームの方針をよく理解して選ぶこと
- 合わない場合は、早めにチームを移籍する
技術的な考え方の違いによるトラブル
こちらも少年野球で発生しやすいトラブルです。
少年野球は基本的にボランティアで運営されているものが、ほとんどです。
監督、コーチはほとんどがこんな感じです。
- 自分の息子が少年野球をはじめた時に、そのチームのコーチとして就任
- 甲子園出場経験のあるコーチから、学生時代に野球経験のない人も多数
- 70代、80代といった現役引退世代による運営
- 完全週休2日で毎週顔をだせる公務員、もしくはサラリーマン
専門的ではない指導、古い指導などは当たり前にやっています。
その上に家庭内でいろいろと練習し身に着けた技術を、真っ向から否定。しかも全然指導がおかしいと感じる。。そして試合でも勝てない。肘が痛いと言い出す。。絶対うまくいきません。
対処法
- 指導方法ををよく理解したうえで、チーム選びをする。
- 親コーチとしていち早く指導に加わり、スタッフとのコミュニケーションを密にする。
- 合わない場合は、早めにチームを移籍する。
- 少年野球の間はこれも勉強だと我慢する。
ポジション争いからくるトラブル
こちらは、強豪少年野球チーム、中学硬式野球チームで多いトラブルとなります。
レギュラー争いをする中で、ポジションがかぶるとそれまで仲の良かったお父さん、お母さん同士が急に仲が悪くなって、陰口をいいだします。また、ポジションが変更になってかぶらなくなると、陰口を言わなくなります。
まあレベルの低い話かもしれませんが、息子が一番かわいい人の集まりです。なお、中学硬式などになると、お金もかかってますし、進路にも影響します。レギュラーになってほしいのですから、親心として仕方のないことかもしれません。
対処法
- 必要以上に近づきすぎず、距離感を保つ
- 利害関係の少ないポジションの人とお付き合いをする。
といったところでしょうか。
お金のトラブル
お金のトラブルもかならずあります。特にお金のかかる中学硬式野球で多いトラブルになります。
会計のトラブル
遠征や合宿など、大金が動く中学硬式野球。そういった中で、父母の仕事として会計役をまかされることも多くあります。また、お金の価値観もさまざまです。
「これくらいだったら、雑費でいいだろう。」のこれくらいが、1,000円単位でも許せない。積もりに積もった怒りの矛先になる場合もあります。
「あの人会計で使い込んでる」なんて噂を立てられたら大問題です。
対処法
- なるべく会計は引き受けない
- 引き受けた場合は、1円単位で完璧な会計報告書としておく。
- 使途不明金と指摘されるようなことは、絶対にしない。
お金の貸し借りによるトラブル
サラリーマンから、母子家庭の方、自営業の方までさまざまな方がおられます。懐事情はさまざまです。中には非常に厳しい中、子供さんの野球にすべてをかけておられる方もいます。
次第に毎月の会費、遠征費など多額の出費がかさみ、会費を集めようとしたところ、「ちょっと待ってほしい。」「ひとまず立替でお願いしたい。」ということになります。
結局、なかなか返金されないといった中で、他のトラブルも重なり、もう我慢できないといった感じで大事件になります。
対処法
- 仲良くなっても、絶対にお金を貸さない、立替はしない。
- チームのスタッフに報告しておく。
- 必ず噂がたっていますので、近づかない。
- 無理をしてまで硬式野球をする必要はありません。途中からでも軟式野球に変更しましょう。
軟式野球からでもたくさんのプロ野球選手は育っています。
中学野球は硬式か?軟式か?で記事をまとめています。こちらからどうぞ。
お金のトラブルは致命的です。子供が野球を続けられなくなります。気を付けましょう。。
お酒のトラブル
少年野球、中学硬式野球と親子一体となってやっているため、飲みの席も結構多くあります。
「すごいですね、〇〇くんは!」「もうプロ野球で大活躍するのは間違いないよ!」なんて話をしながら、飲むお酒は最高に美味しいものです。
しかし、どこの世界にも酒癖が悪い人がいます。最初はよくても、時間がたつにつれて別人のように絡んでくる人もいます。
指導者批判、子供の悪口、親の悪口。もうチームワークがボロボロに。。。
対処法
野球の飲み会に限ったことではありませんが・・
- 必要以上に近づきすぎず、距離感を保つ
- 飲み会は一次会で十分です。時間を決めてスマートに切り上げましょう!
恋愛、不倫トラブル
こちらも実はかなりよくあるトラブルです。どちらかといえば、親が若い少年野球で多いトラブルになります。
お金と並んで致命的なトラブルといえるでしょう。
指導者と母親の不倫トラブル
本当に不倫となってしまっている場合もあれば、妬みなどからあらぬ噂をたてられている場合もあります。
母親は、子供のことが心配で、個人的に指導者へ相談。そこで魔がさして不倫へと発展することもあります。
また、何もなくても少しでもそれで子供の待遇や指導が変われば、まわりの親はよく思いません。
そこで「いろいろと個人的に相談しているらしい。」「○○くんのお母さんとあのコーチは特別だから・・」と、いやらしい噂をたてられることとなります。
対処法
- 指導者と親の距離を保つ
- 子供に野球を続けてほしいなら、個人的な感情は抑制する。
家庭内でのトラブル
息子が甲子園に出場し、ドラフト指名されプロ野球選手に。まあ、社会人野球か東京六大学野球とかまで行ってくれればいいかな。。なんて、家族で話して将来を夢見ていたのも束の間。
お金もかかるし、親も大変。おまけに試合にもろくにでれない。学校での成績も下がる一方で、甲子園を目指すどころか、高校への進学も怪しくなってきた。。
非常にストレスフルな毎日を送ることとなります。
「お前の頑張りが足らないからだ!」「子供はもうやる気がないのに、お父さんが無理やりやらしている」「もう野球はあきらめたら?」と、家庭内がギクシャクしてきます。
対処法
- 家庭内でよく話し合い方向性を一本化する。
- 家庭外で敵をつくり一致団結する。
家族は最も大きな味方です。一致団結して乗り越えましょう!
最後に
私のチームでは、あらぬ噂をビラでばら撒くという古典的な嫌がらせが行われ、刑事事件に発展したのを見てきました。今ならツイッターなどで、誹謗中傷をするなど、さまざまな方法でトラブル拡大しているでしょう。
現在、新型コロナの影響により、少年野球、中学硬式野球も活動が行われていない中、嫌気がさしていた父母会活動も懐かしくなってきたころではないでしょうか。
活動が再開されればされたで、大変な毎日がまた始まります。
「息子をプロ野球選手に!」との思いで、家族が一致団結して頑張れる期間は、たったの数年の話です。
是非、参考にしていただきエネルギーに変えてもらえれば幸いです。頑張ってください!!